お数珠のかけかた

お数珠はもともと、お経やお題目をあげる時にその数をかぞえる法具でした。

今ではお経やお題目を唱えたり、仏さまを礼拝する時に手にかけてお参りします。

お数珠は持っているだけで功徳があるとされ、普通百八の珠からできています。
これは、百八の煩悩を退散・消滅させる功徳があるからだと言われていますが、珠の数にはこのほかにも、百八の十倍の千八十のものから、六分の一の十八のものまでさまざまあります。

形式については宗派によって若干の違いがありますので、求められる時に確認した方がよいでしょう。

また、お数珠のかけかたも宗派によって異なりますので、代表的な宗派について紹介します。

天台宗

臨済宗・曹洞宗

浄土宗

浄土真宗本願寺派

真言宗

真宗大谷派

日蓮宗

合掌の仕方

合掌は仏さまを尊び、供養する気持ちをあらわしたものです。

一説によれば、右手は仏さまを表わし、左手は私たち凡夫を表わすと言います。
手に含わせることによって仏さまの境地に私たちが近づけるというのです。

いずれにせよ、掌を合わせることによって心が落ちつき、精神が安定するのではないでしょうか。

合掌のしかたは、まず、指と指の間を離さずくっつけて、掌をピッタリと合わせます。
そして、位置としては胸の前に、胸にはくっつけないで少し前に出します。
掌角度は四十五度くらい。肘は張らず、脇も力を入れて締める必要はありません。
肩の力を抜くようにすればよいでしょう。

厳密に言えば合掌にもいくつかの形があるのですが、この形がもっとも代表的なものです。

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