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お葬式辞典

3 お盆法要

新盆

故人の四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を「新盆」といいます。


お盆のいわれ

お盆は正式には[孟蘭盆会(うらぼんえ)]と言います。
これはインドの言葉の一つ、サンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したものです。お盆はじまりについては「孟蘭盆経」の中の親孝行の大切さを説いた教えが昔から知られています。

それは、「お釈迦様の弟子の中で、神通力一番とされている目蓮尊者が、ある時神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。そこで、どうしたら母親を救えるのか、お釈迦様に相談にいきました、するとお釈迦様は、おまえが多くの人に施しをすれば母親は救われると言われました。そこで、日蓮尊者はお釈迦様の教えにしたがい、夏の修行期間のあける7月15日に多くの僧たちに飲食物をささげて供養したのです。すると、その功徳によって母親は、極楽往生がとげられました」という話です。


月おくれ盆

今では8月15日を中心に、ひと月おくれの盆行事をするのが、もっとも盛んなようです。
これは、明治になって新暦が採用されると、7月15日では、当時国民の8割を占めていた農家の人たちにとって、もっとも忙しい時期と重なってしまい都合が悪かったからです。
それで、お盆をひと月遅らせ、ゆっくりとご先祖様の供養ができるようにしたわけです。

月おくれ盆にあわせて、毎年帰省ラッシュが騒がれるのはご存じのとおりです。