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お葬式辞典

7 「献体」「臓器提供」

自分の死を無駄にしたくない。何かの形で社会に恩返しを。
そう考えて献体や角膜・腎臓の提供をする人もいます。


献体するには?

献体を希望する場合は医歯学系大学や献体協会などに生前に届け出、登録してもらいます。
家族の同意が必要です。遺体は、登録先の大学に運ばれることになります。

献体については、「医学及び歯学の教育のための献体に関する法律」が定められています。登録者は増加しています。中には独り暮らしで死後に不安を覚え、慰霊祭などもしてもらえるからという理由で献体を希望するケースもあるといいます。

お葬式はできる?

大学では死後24時間以内の遺体引き取りを希望しています。
通夜や葬儀など行う場合には、引き取り時刻前に行います。また、遺体のない状態で遺族だけで葬儀を行うこともあります。遺骨が戻るまでの期間は、長引くこともありますが大体2~3年。返還先のない遺骨は大学の墓所に納骨され、慰霊祭が行われます。火葬費や受入・返還時の輸送費などは、献体先の負担になります。

献眼・献腎すると

故人が献眼・献腎を希望していたら、死後すぐに医師にその旨を申し出るか、直接アイバンク・ジンバンクに連絡します。速やかな対応が必要です。

どちらの場合も遺体はほとんど傷つきません。臓器摘出後すぐに遺体が返されるので、普通と変わりなく葬儀を行えます。遺族には感謝状が送付されます。

献眼・献腎は「角膜及び腎臓の移植に関する法律」によリ行われています。難聴など聴力障害のある人に鼓膜や耳小骨を移植することがあります。イアーバンクは鼓膜や耳小骨の提供者の登録機関です。献眼献腎と同じく、提供者の死の連絡は急を要し、遺体の損傷はほとんどありません。