2 無宗教葬
日本では仏式で行われる葬儀が多いのですが、無宗教での葬儀も増えてきました。
無宗教葬とは
無宗教葬とは宗教によらない葬儀のこと。僧侶による読経など、宗教儀礼を営みません。代わりに音楽を流し、献花などを行い、故人の感性や個性を打ち出したものが多いようです。社葬や団体葬、有名人のお別れ会などでは、特に宗教色を排したものが見られます。
費用はどのくらいかかる?
やり方によって費用はまちまちですが、総じて平均より安くできる場合が多いようです。
ただ、趣向を凝らすと高額になることがあります。
気になる評判は?
葬儀に参列しての感想には「遺族のあいさつや友人の弔辞が感動的で、故人を思う心さえあれば宗教は関係ないと思った」というものがあります。宗教にこだわらなくてもという人は多く、無宗教葬も受け入れられているようです。しかし一方で、「魂を送るにはやはり宗教儀式が必要」という声や、「僧侶と一緒にお経を唱えて心の整理がついた」という遺族の声もあります。
実現のために
無宗教葬の希望があるなら、本人の意思として家族などに伝え、理解を得ておきましょう。実現させるためには、遺族にも故人の希望をかなえようという強い気持ちを持ってもらうことが大切。いざ葬儀というときに親族の合意が得られず、やはり無宗教ではできなかったということもあるからです。
法要・納骨についても意思表示を
仏式の場合には、四十九日やその後の法要などが故人を偲ぷ機会になっているとも考えられます。しかし、僧侶を呼ばない無宗教葬だと、法要が行えないこともあります。またお寺にお墓があっても、宗派による葬儀を行わないとそこには納骨できなくなることもあるようです。
無宗教葬を行いたい人は、お墓のあるお寺にも相談したほうが無難でしょう。民営・公営の一般霊園に納骨するなら問題ありません。散骨する人もいます。